新人看護師さんたちが入職後しんどくなりがちなのが先輩への報告。
何を報告したらいいのかも分からないのに、先輩が忙しそうだったり機嫌が悪そうだと報告もいちいちビビりますよね。
今回はどんな内容先輩看護師たちは報告で求めているのかについて、3つのステップに分けてお伝えしていきます。
Step.1 患者さんの状態を伝える
まずは観察してきた患者さんの状態を伝えましょう。
まず先輩看護師たちは報告の際に、患者さんの状態が正常なのか変化はあるのか、何か訴えていることはあるかについて気になっています。
そのため伝える内容の例としては
- バイタルサイン
- 観察項目がどうだったのか
- 本人の訴えや思い など
この3点はきちんと押さえて報告できるようにしていく必要があります。
では実際に感染で入院している患者さんを例で見てみましょう。

午前のAさんのバイタルは体温37.8℃、血圧136/60mmHg、脈拍70回/分、SpO2は98%でした。尿混濁はなく正常尿で量も保てています。寒気の訴えはなく発汗も見られており、本人も暑さを訴えていました。
このように観察してきた内容を簡潔に述べていきます。
Step.2 アセスメントした内容を伝える
次に観察してきた内容について自分がどうアセスメントしたのかを述べていく必要があります。
何故なら先輩看護師たちは、ステップ1で報告してきた内容について新人看護師さんたちがどのように判断するのかを知りたいからです。
アセスメントが苦手という方にはアセスメントの方法について記載した記事もありますので参考にしてみてください。
ではこちらも例で見てみましょう。

体温以外のバイタルは正常値内ですが、体温はまだ37℃後半で継続しています。本人も暑さを訴えており、発汗も見られているので今後体温が下がってくると考えます。
このように観察してきた内容から考えられるアセスメントについて述べていきます。
この時も必要な内容を簡潔に述べられるようにしていきます。
Step.3 今後どう行動するのかを伝える
アセスメントの内容が報告できたら最後に次自分がどう行動していくのかを伝えていきます。
なぜなら、ステップ2までの報告だと先輩看護師たちは

じゃあこれからどうするのかな?そのまま患者さんを放置するわけじゃないよね?それとも何をしたらいいのか分からないのかな?
となってしまいます。
そのためきちんと次はどう行動していくのか、何を注意深く観察していくのかについて報告できるようにしていく必要があります。

まだ発熱が見られているのでクーリングで対応し、引き続き発熱の経過を見ていきます。また、発汗による不快感もあるかもしれないので本人に確認して必要時清拭を行っていきます。尿量が十分にあり発汗量が多い場合、脱水のリスクも考えられるので水分摂取を促していきます。
このように、現時点でどのように対応しているか、今後何を観察していくか、どのように対応していくかについて伝えていきます。
そこまで伝えた上で足りない部分は先輩看護師からこういうところも観察した方がいい点や、どう行動した方がいいかなどについて教えてくれるはずです。
ここで言われた内容について「足りてなかった・できてなかったところ指摘されてしまった」と悲しむのではなく「じゃあ次はそこも見れるようにしていこう」と前向きに捉えていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
先輩に報告するのって本当に緊張するし相手によってはめちゃくちゃ怖いですよね。
でも少しずつ必要なことを述べられるようになってくるので、焦らず報告していきましょう。
この記事が少しでも新人看護師さんたちの役に立てれば幸いです。
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